1.産学の知をつなぎ、地域から新しい技術と産業を生み出す
IDEC横浜では、「産学交流サロン」と題し、企業などの産業界と大学などの学術界が連携・交流することで、新たな技術開発や社会課題の解決を目指すセミナー・交流会を定期的に開催しています。
昨年度は、「ペロブスカイト太陽電池」に関するセミナーを開催し、最新の研究成果や企業の取り組みを共有する場として、多くの方にご参加いただきました。
👉 昨年度開催の様子はこちら
2.今回のテーマ:ヨコハマから半導体産業の未来を語る
2025年10月28日(火)に開催する今回のサロンでは、
「ヨコハマから半導体産業の未来を語る-地域発のイノベーションと新たな産業創出を目指して」
をテーマに、セミナーと交流会を実施します。
横浜市は、みなとみらい地区を中心に半導体関連企業の研究開発拠点が集積し、世界的企業や大学による共同研究・産学連携が活発に行われています。
半導体は、自動車・スマートフォン・家電など現代社会のあらゆる製品を支える中核技術であり、各国がサプライチェーンの強化に力を入れる中で、日本でも地域発の取り組みが注目されています。
3.開催概要
日時: 2025年10月28日(火)
【講演】15:00~17:10 【交流会】17:20~18:00
プログラム:
- 【全体紹介】「半導体産業の展望と横浜のポテンシャル」
IDEC横浜 ものづくりコーディネーター 安田 洋史 氏 - 【講演1】「半導体イノベーション拠点としての横浜の挑戦」
横浜国立大学 半導体・量子集積エレクトロニクス研究センター 准教授 井上 史大 氏 - 【講演2】「半導体業界において中小企業が果たす役割について」
シーマ電子株式会社 代表取締役 小嶋 朋憲 氏 - 【講演3】「先端半導体向け材料イノベーションにおける共創」
株式会社レゾナック エレクトロニクス事業本部 開発センター長 池内 孝敏 氏
4.ものづくりコーディネーター安田氏について
安田氏は、株式会社東芝において半導体分野を中心に製品開発や戦略立案の業務に従事。
その後独立し、企業間連携、技術ライセンス、事業計画策定、SDG経営推進など幅広い経営支援を行っています。
また、博士(工学)・中小企業診断士としての専門知見を活かし、IDEC横浜のものづくりコーディネーターとして、中小企業の技術シーズと生産受委託・販路開拓ニーズをつなぐ橋渡し役を担っています。
当日は、横浜の産業構造や地域ポテンシャルを踏まえながら、半導体産業のマクロな市場動向を概観するとともに、地域におけるエコシステムの可能性についてお話しいただきます。
5.横浜から広がる「半導体エコシステム」
近年、地政学的リスクや供給網の混乱を背景に、各国で半導体サプライチェーンの再構築が進んでいます。
日本政府も、大手メーカーの拠点整備だけでなく、部品・素材・装置などを支える中小企業の強化を重視しています。
横浜市は、その技術基盤の高さと立地の優位性を生かし、研究開発・製造・人材育成の各分野で連携を深める動きが進んでいます。
サプライチェーン全体の中で、中小企業が持つ専門的技術や製造力が果たす役割はますます重要になっています。
6.未来を語り、共創を生み出す場に
本セミナーでは、大学・中小企業・大手企業それぞれの立場から、最先端技術の動向や共創による新たな取り組みを紹介します。
研究者、企業経営者、技術者など、幅広い立場の方にとって、横浜発の半導体産業の「今」と「これから」を知る絶好の機会となります。
半導体産業の新たな潮流をともに考え、次の連携を生み出すきっかけとして、ぜひご参加ください。